日々綴(とある私立大学職員)

思うことを書いていこうと思います。主として大学関連の話題。ただし、それ以外も(とある私立大学職員)

女性活躍、留学援助、障害者支援・・・様々な支援について思うこと

 女性活躍、留学援助、障害者支援、生活保護・・・様々な支援について違和感を感じることがあった。その違和感について考えてみると、自分なりに考えが整理できた。あくまでも自分なりの考えをまとめたものである。(障害については、障がいという書き方もあるが、内閣府の『「障害」の表記に関する検討結果について』から障害を使用する)

 

 女性活用(活躍)については以下のエントリーでも触れた。

hibiblog.hatenablog.com

 

 平成28年4月に施行された「障害者差別解消法」。この法律における合理的配慮というものが、私の支援に対する考え方に近いものだと思う。

 この障害者差別解消法は、障害者に対する「不当な差別的取り扱い」を禁止すると同時に、合理的な配慮をするとしている。障壁を取り除く等、あくまでも”合理的な配慮”であることがポイントである。例えば難聴の学生にノートテイクを行ったり、施設のバリアフリー化を進めたり、教室移動が困難な学生のために教室変更を行ったりする例などがあるだろう。

 意訳すると、同じスタートラインに立てること、同じように競争できる環境をつくること、になるだろうか。

 

 有名な平等と正義(公平、公正)の図があるが、これに近い。

corobuzz.com

 

 様々な政策がとられるなかで、優遇をするのではなく、正義(公平、公正)であるかどうかということが大事ではなかろうか。もちろん芽が出るまでは優先的に援助するという萌芽的支援も必要ではあろうが、差を埋めることが主であって、優遇であるべきではないと私は思う。批判はあるだろうが。

 

 自大学についても言えることだが、数値目標等が独り歩きしていないか、それを達成することに躍起になってしまっていないか等、改めて考えるべきだと思う。

 

 歴史を振り返ると、社会が変わる時には、一時的にそうした弊害があるものだという意見もあるかもしれない。しかし、そうした弊害を少しでも少なくすることも、歴史から学ぶ努力をしたい。