諦め
年をとったせいか、諦めてしまうことが増えた気がする。
いいことなのか、悪いことなのかはわからない。
具体的には、自分とは合わないな、あるいは議論しても変わらないなと思ってしまった人には思ったことを言わなくなった。もっと若いころ、入職してすぐの頃は、そう思っても諦めずに自分の意見を伝え、議論をしていた気がする。
今ではそこに使う時間や労力がすごくもったいない気がして、言いたいことを飲み込んでしまうことが増えた。それがいいことなのかどうなのかは自分でもわからない。
ただ、大事な人には変わらず思ったことを伝え続けていきたい。
ここからは少し具体的な話になるが、ある後輩から「他もやってるから」という理由でやるべきだという話があった。それはそれで正しいことなのかもしれないけれど、価値判断を自己ではなく他己に預けていることがどうなのかな?周りがやっていればやっていいのか?他がやっていれば正しいのか?そういう疑問って大事だと思うし、常識を疑う姿勢は持っていたいなと個人的には思う。
その後輩にはそれを伝えることはしなかった。これまで議論が噛み合ったことがなかったから、口を噤んだのだ。
その選択はどうだったのかな?と今更ながら思う。組織を動かす時には人を巻き込むことが必要だから、将来を考えるとこういう時にも諦めるべきじゃなかったのかな?と。
大人になったのか、諦めが早くなったのか、良い意味で青さは残しておきたいのだけれど。