奨学金について思うこと
奨学金について、給付型奨学金や貸与型奨学金の種類がある。これについては、大学関係者からは給付型奨学金のほうが望ましいという意見が大勢を占める。一方で社会からの理解は進んでいない。このことは以前のエントリーでも記載したとおりである(カテゴリー奨学金参照)。
奨学金は様々な有識者が検討をし、給付型奨学金の創設が決まっている。この奨学金の議論では、保護者等の所得が一つの判断材料とされるが、親の所得が高くても親との仲が悪く援助してもらえない学生、毒親とされる奨学金を使い込む親などで問題点も指摘されている。
これに加えて私が思うのは、支払いを行う親の負担についてである。
年功序列が崩れてきたとはいえ、まだまだ残っている企業が多い現在、親の所得に寄って援助が決まるということは、高齢出産の場合は親世代の負担は重くなるのではないか。同じ企業で勤めていたとしても、子をもうける年令によって親の賃金は違うわけで、生涯年収は一緒でも負担は違う。
賃金が低い若年層のときにこそ、負担の軽減が必要だというのはわかるが、親の年令によって負担の差が出る。また、子供が多い場合、所得が多くても負担は思い。
これからは親世代も自分たちの老後資金が不安な中で、子への援助負担は重い。
上記のような観点からすると、大学無償化というのがより公平であると私は思う。ただし、より裾野の広い小学校のランドセル、絵の具などの学習用具、中学の制服等の必須経費の補助の方が優先順位は高いと思うが。