大学ランキングについて
世界大学ランキングというものがある。あまりこうしたものは信用していないのだが、臨時増刊・別冊週刊東洋経済(以下)が気になって大学の図書館で読んでみた。
すると、無視してもいられなくなりそうな気がした。
Twitterでも一部つぶやいたが、上記を読んで気になったのは次の3点。
馳大臣の「寄付文化の醸成」
日本学術会議大西会長「教授が自分の弟子を後継者にすることがある」
「海外の大学に提携を申し入れたが、世界ランキングに入っていないことを理由に断られた」(有力私大)
寄付文化の醸成については、寄付が税額控除となるような措置が実施されるとのことで、今後は増えてくることが予想される。ただし、日本はお金のない国であるから、税金を取れるところから取らなければならないだろう(軽自動車税や酒税のように)。寄付もそうして廃れてしまうのではないかと懸念した。そうならないよう期待したい。
次の「教授が自分の弟子を後継者にすることがある」は、残念ながらそうした実情を私も見てきた。実力ではなく縁故が教員でも大事だったりする。こうした採用における不条理はなんとかしてもらいたいものだ。実力のあるものが採用される。そうした世界であってほしい。こういったものって落ちた人が請求を行って、あまりにも不条理だった場合は訴えたりもできるんではないかとすら思う。採用された人っていうのは誰だかわかるわけで、今時論文数なんて検索でヒットするわけで、差がありすぎた場合はおかしいんでは?って思うのではないか(研究者じゃないので勝手な推測で言っていますが)。
さて、本題である最後の世界ランキングについての記載。このコメントは、ランキングに入っていないことで協定すら結べなかったということであろう。ランキングがそこまでの力を持ってきたのかということを非常に残念に思う。もちろん、一定程度の指標であり、大学があぐらをかいていていいというわけではないが、あまりにもこれに左右され過ぎではと思うのだ。
以前ベネッセが日本版のランキングを作成するとの発表を行った。
海外の学生にとって見れば、どの大学がどの程度のレベルなのか、教育力等はどうなのかということは知りたいものではあろう。一方で、こうした営利企業、特に教育に深く関わり大学とも提携しているような企業がランキングを作成するということに違和感を覚える。
それなりの必要性は認識するが、どうにも腑に落ちない。
国ごとのランキングは、アメリカはもちろん、イギリス、オーストラリアには存在するようだが、それ以外はどうなのだろうか?アングロサクソン系だけ?