奨学金の未返済率、大学別に公表へ
奨学金の未返済率を大学別に公表するとのニュース。
狙いはなんなのだろうか。 これだけ返せていない大学がありますよ。つまり、この大学に行っても奨学金は返せませんよということなのだろうか。
日本学生支援機構の理事超のインタビュー記事を見たことがある(確か以下の記事)。共感はあまりできなかったが、言いたいことはわからなくもない。大学が多すぎるというのは、確かにそういう部分もあるのも否めない。ただし、大卒でしか求人がない企業も多く、大学に行くことで選択肢が広がるということもある。
今回の件、よくわからないが、理事長の大学の大学が多すぎるという発言から、淘汰を狙っているとも考えられる。
プラスに考えると、大学ごとの本当の就職の力が見えてくるのではないだろうかとも思った。奨学金を返せない理由の多くは経済的な理由である。つまり、就職できていない若しくは就職した後に退職したということであろう。もちろん、健康上の理由等もあろうが、多くはこれらのケースである。ということは、なかなかデータが採れなかった、3年以内の離職率の大学毎のデータが見えてくるのではないだろうか。
大学側にとっては正視したくないデータであっても、受験生からとってみれば、重要なデータである。実際の就職率とともに、定着率を見れる。それは歓迎すべきであろう。一方で、不幸にも自分に合わない企業や、ブラック企業に就職したことによる離職もある。そうしたミスマッチ等が起きないよう、就職した企業のネームバリューや就職率を競う大学間の競争にも一石を投じられたらいいなと思う。
本当に大事なのは就職率ではなく、どれだけ満足のいく就職活動を行えたか、納得した企業に就職できたかであるはずである。もちろん、仕事をしてみないと向いてるかどうかはわからないという意見や、働いてみたら意外ととか、最初の数年は我慢という意見もあるだろう。私も働いている身だからそれは理解できる。ただその前に、できることはやっておく、事前に最善を尽くすことが前提にあってしかるべきではないだろうか。