日々綴(とある私立大学職員)

思うことを書いていこうと思います。主として大学関連の話題。ただし、それ以外も(とある私立大学職員)

自分や自分の組織のメリットではなく、相手のメリットを考える。

 最近、他部署や自部署の人間と雑談した際に、いくつかの案を話してみたところ、それってうちにメリットある?という返しが来た。

 私の認識としては、学生や保護者、あるいは地域の住民にはメリットはある。また、将来的には、そうした方向に進むことが予想されるので、いち早くやるという意味での先駆者として得られる経験は何物にも代えられないと思っている。

 例えば以下のブログ記事でも書いたインターネット出願の共同運営など。

hibiblog.hatenablog.com

 自分や自部署のメリットだけ考えているからダメで、いつまで悠々と構えてるんだと思ってすらしまうが(苦笑)、一職員としては目の前の仕事で手一杯で、そんなところまで気が回らないというのもあるだろう。

 ただ、最近以下の記事を見て、大学業界全体がステークホルダーの期待に応えられていないんじゃないかと感じた。

univ-journal.jp

 費用より入試制度と書いてあるが、ほぼ差はないわけで、どちらも保護者が得たい情報であろう。ほしい情報が比較できるサイト、上記のインターネット出願もそうだが、入試科目、学費、奨学金など、様々な情報が比較できるサイトがあるべきだと思う。

 実際に企業においてもそうだが、自社の利益を考えるより、お客さん等のステークホルダーの利益を考える方が企業は長続きするし、利益も出る。社会からも必要とされるし、顧客満足度に加え、勤めている社員の満足度も高い傾向にある(パッとデータは出てこないが、そういった記事を読んだことがある)。

 

 期待に応えられていないからこそ、大学不要論が出てくるんではないかと思っているので、こういった部分はもっと考えていきたい。大学間の連携が必要なものっていうのはなかなか難しいのだが、国公私立の連携も求められるなかで、こういった取り組みは大事だと思うし、こういうのに関われる経験というのも大きい。

 誰もやらないんであればやらせてほしい。