大学の出欠確認、保護者にも
とうとうここまで来たかという思いである。
実際は、前からこれらの事実を知っていた。正直ここまでするのはどうかと思う。
ただし、記事の九州産業大学の場合、他大学より退学率が高いという問題があったようで、その解決の手段としてここまでのケアをしたようだ。
この問題の根本は、大学生をどう扱うかということだろう。これまでは、大学生は一人の自立した大人として大学側は扱ってきた。それがいわゆるゆとり世代と言われる自由な指導、高校でのケア等もあって、そうされるのが当たり前という学生が増えてきている。やってもらって当たり前。高校と大学の差がなくなってきているのだ。
これ以外にも、大学側の教育の問題もあろうが、与えられることに慣れており、学生ではなく生徒、「自ら学ぶ」ではなく「与えられる」に近くなってきてしまってはいないかとすら思うことがある。
これは高校生だけの問題ではなく、教育(教育界)の問題であろう。
大学は社会に出る前の準備の場でもある。ここまで甘やかしたとして、いきなり社会に出ても大丈夫なんだろうかと心配にすらなる。もちろん躓いたりした場合の最初のケアとして必要なことはあろう。ただし、大学側は社会に出た後を見据えた対応をする必要がある。
個人的には、大学生は一人の大人として対応したい。大学生側も、こうしたことが嫌なのなら、学生団体で申し入れしてもいいのではないかとすら思う。そうは言ってられない事情もあろうが。