日々綴(とある私立大学職員)

思うことを書いていこうと思います。主として大学関連の話題。ただし、それ以外も(とある私立大学職員)

権利の主張

 後輩で権利の主張ばかりをする子がいる。

 業務時間のギリギリにしか出勤はせず、少しでも残業する場合は必ず残業の申請をする。制度上、もちろん権利はあり、間違ってはいない。

 

 しかし、一方で自分が来る前から仕事前の準備をしている先輩や後輩がいて、それに対して何も思わないのだろうかとも思う。これはブラックな考え方なのだろうか。

 

 その後輩に言わせると、業務時間より早く来て働くと、それは労働であり、その時間が勿体無い、タダ働きであるという。一方で、何でも自分でやりたがり、させてもらえないことに権利の主張をする。仕事をする上で必要な知識は研修で行われるべきだとも言う。入った当初は色々と指導してきたが、主張が相容れなく付き合うのも面倒なので、必要以上の議論を交わそうとは思わない。もちろん仕事上、必要なことは言うし、コミュニケーションはとるが。

 

 ここで思ったのは、どこかで目にした言葉だったと記憶しているが、「社会人は平等ではない」ということである。学生時代と違い、チャンスは等しく訪れるものではない。相手は人であり、感情を持っている。何かを頼もうと思った時に誰に頼もうとするか、また頼みたいと思うか。少なくとも私はこの後輩には頼みたいとは思わない。

 

 これは私個人の考え方であるが、私たち大学職員は学生からの学費や公的資金からお金をいただいている。一般企業よりは高いと言われる年収の中で、少なからずそれに見合った仕事を行う義務も生じていると思っている。給与に見合った仕事ができているのか、そこに甘えはないか、常々考える必要があり、謙虚に学び続ける必要があると私は思う。

 

 ブラック企業の考え方なのかもしれないなと思いつつ、権利の前に義務をと思う。