ガイアの夜明け(近大、愛媛大)を見た
大学の競争が激しい中で、大学も"稼ぐ大学"になる必要があると私は思っている。稼ぐことで、補助金に依存しない改革ができたり、独立性が保てる部分もあると思うからである。
今回の特集では、特に近畿大学の取り組みが目を引いた。
近畿大学は私が言うまでもなく、近年広報戦略に最も成功した大学である。今回の商品開発においては、薬学部、経営学部、文芸学部の3学部で、商品の開発、マーケティング、パッケージデザインを行っており、学生に職業体験をさせるのと同時にPR、稼ぐことをも実現させている。ここまで総動員でやる大学を私は知らない。
こういう番組を見ると、近畿大学に行ってみたいという学生も多くなるだろう。最先端の分野を勉強できるだけでなく、実際に自分の手の届く商品にも携われる可能性がある。そうした喜びや充実感は大きいはずだ。
実際近畿大学の産学官連携商品を見てみると、非常にたくさんあるということがわかった。
個人的にはポストマンを使ってみたい。
今回のような取り組みは、近畿大学や愛媛大学だけができることではなく、どこの大学でも可能なことである。それをやるかやらないか、その差は大きい。
大学は社会から離れたものではなく、社会と身近なもの、社会に繋がったものであるべきだと私は思う。それは、公開講座のようなものばかりではなく、最先端のものや身近な商品など、より社会と繋がるものに、また社会に目に見えて貢献できるものに、広く普及していくといいなと思う。