日々綴(とある私立大学職員)

思うことを書いていこうと思います。主として大学関連の話題。ただし、それ以外も(とある私立大学職員)

2019年

 昨年末の挨拶もせず新年を迎えましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 年末年始は若干体調を崩していた(現在進行形で崩している?)ので、ゆっくり家で過ごしました。昔に比べて休みが少なくなったと言われるものの、今の休みをいただけるだけでありがたいです。

 

 さて、来年度から働き方改革の関係で、年間に有休を5日以上取得するのが義務付けれます。具体的には年10日以上の有休がある人は5日以上を消化するようにとのこと。

style.nikkei.com

 

 こういう仕組みを整えるのも大事だなと思う。大学職員は楽だと言われるものの、有休なんて就職して5年目で初めて取ったし、10年目までで有休消化はたぶん5日もなかったと思う。意外と忙しかったのと、忙しい分、休むとその後が大変で取れなかったのも。体調不良の時はどうしてたかというと、体調不良で休日出勤の振り替えがやっととれるという感じ。そういう意味では変わったなと思う。

 

 こういう変化が起きるからこそ、業務のやり方や見直しのいい機会だと思っているので、これを機会に効率的に、省エネで仕事したいし、必要ない業務はやめたい。そのいいチャンスだと思う。

 

 ただし、大学の場合は教員の有休が問題。もともと時間管理がされていない、裁量労働制での働き方なので、そこをどうするのか。なんとなく自大学の動きも見えてきているものの、あまり書けないこともあるので、他大学の状況が知りたいところ。

科学から逃げるな

 科学から逃げるな。これは自分に対しても思うことだ。

 大学ではさまざまな施策が実施されるが、それが科学的な根拠に基づいて実施されているかというと疑問符がつく。こう思うからこうだとか、他大学でやっているからとか、効果がありそうだからなどなど。

 

 ただ、本当に期待した効果があるのだろうか。疑ってかかる必要はある。

 

 先日、ある会で他の大学職員の発表を聞く機会があった。確かに面白い取り組みで、効果もある事例だった。しかし、さまざまな要因で効果が出ていると考えられるという結論で、科学的な根拠の不足を感じた。効果はあることはあるというのはわかるのだが、果たしてそれがどういった要因なのか、もう少し科学的な根拠に踏み込んで話をしてもいいのではないかと思った。それがその大学特有の要因であったりする場合もあり、他大学でも再現可能性があるのか等。

 また、同様の取組みを他大学にも広げるようなことをしてはどうかとの話をしてみたが、自分は教員じゃないからそこまではしないという話だった。教員から突っ込まれるから…と。

 これは分からなくもないのだが、大学は教育、研究の場である。職員だからといって科学から逃げるべきではない(心の中では逃げてんじゃねーよと毒づいた)。

 

 自分自身も統計的な知識や考え方が身に付いているわけではないし、大きな知識不足を感じている。だからと言ってそこから逃げるべきではない。

 

 エビデンスが重要視され過ぎることには危機感を持つが、一定程度エビデンスは重要視すべきだと思っている。

 

 今やっていることは本当に効果がありますか?

 盲目的に効果があると思っていませんか?

 根拠があったとしてもそれは恣意的に導いた結果ではありませんか?

 一部の人のみの利益になっていませんか?

 

 疑うばかりではいけないけれど、本当にそうかな?と疑ってみることは大事だと思う。

人は人、自分は自分

 ある方からの言葉をもらって、改めて人は人、自分は自分だと思った。自分の基準を人に当てはめてはいけない。

 

 仕事の仕方しかり、スピードしかり、優先順位しかり。

 自分は人がかかわるものは早く出すのだけれど、人もそうとは限らない。優先順位が違うのだろう。そこにストレスを抱えるよりは、その間に次に備えて準備をしておく。そうすることが自分にとっても相手にとってもいいことだと思う。

 で、ぎりぎりになって締め切りがその日とかだったりするのはちょっとムカッとくるけれど(苦笑)

 

 仕事ではせっかちと言われたりすることもあって、それはそうかもなと思う。早め早めに終わらせてると、次の準備ができるし、何らかのトラブルがあってもさっと対応できる。だからあまり仕事は抱えておきたくないし、済ませてしまえば忘れられるから、多分仕事は早い方?なのだろうか。これがせっかちと言われることもある所以。

 それはそれで別に構わないけれど、それを人にまでは強要しないでおこうと思う。

確定申告の準備

 仕事とは関係のない記事(記録)なので読み飛ばしください。

 

 休みをもらって、税務署に確定申告のためのIDとパスワードをもらいに行った。

 確定申告が必要なのは医療費とふるさと納税のため。ふるさと納税はワンストップにすればいいところを少額で5自治体以上にしてしまったことから深刻が必要になっている。

 

 せっかく税務署に行ったということで、確定申告時の医療費の相談も併せてしてもらい、交通費の領収書のないものであったりはどうしたらいいのかを相談にのってもらった。

 

 その後、本人確認をし、IDとパスワードの発行に移ったのだが、職員の方と一緒にパソコンで申請をする。パソコンが使えないと思われたのか、口頭で言うと、それをもとに職員の方が入力する形式。パスワードのところになると流石にこちらに代わってもらって入力。だけれどもパスワードがマスクされない仕様…。マスクってこういうの→****。

 入力してもバッチリ表示されるもんだから、その場面から職員の方は目を背けてこちらで入力。最後に印刷をされるのだが、そこにもパスワードがバッチリ表示されるため、裏面を向けて渡されるという仕組み。

 

 パスワード忘れやお年寄りの方のための仕様なのだろうが、税務署のシステムは大丈夫だろうか?と不安になった。心の中でマイナンバーカードは申請しないでおこうと決めた。

諦め

 年をとったせいか、諦めてしまうことが増えた気がする。

 いいことなのか、悪いことなのかはわからない。

 

 具体的には、自分とは合わないな、あるいは議論しても変わらないなと思ってしまった人には思ったことを言わなくなった。もっと若いころ、入職してすぐの頃は、そう思っても諦めずに自分の意見を伝え、議論をしていた気がする。

 

 今ではそこに使う時間や労力がすごくもったいない気がして、言いたいことを飲み込んでしまうことが増えた。それがいいことなのかどうなのかは自分でもわからない。

 

 ただ、大事な人には変わらず思ったことを伝え続けていきたい。

 

 ここからは少し具体的な話になるが、ある後輩から「他もやってるから」という理由でやるべきだという話があった。それはそれで正しいことなのかもしれないけれど、価値判断を自己ではなく他己に預けていることがどうなのかな?周りがやっていればやっていいのか?他がやっていれば正しいのか?そういう疑問って大事だと思うし、常識を疑う姿勢は持っていたいなと個人的には思う。

 その後輩にはそれを伝えることはしなかった。これまで議論が噛み合ったことがなかったから、口を噤んだのだ。

 

 その選択はどうだったのかな?と今更ながら思う。組織を動かす時には人を巻き込むことが必要だから、将来を考えるとこういう時にも諦めるべきじゃなかったのかな?と。

 

 大人になったのか、諦めが早くなったのか、良い意味で青さは残しておきたいのだけれど。

援助、補助する側の心得や準備

 タイトルの件について考えることがあった。雑感でまとまりのない記事だけれど、自分の頭の整理と、意見をいただくことで整理できればなと思って書きます。

 

 援助や補助を申請する人というのは、それを必要としている人だったり、現状に困難を感じている人だと想定される。そのための手続きに労力が必要であれば、申請に二の足を踏んでしまうのではないか?であれば、申請を受け付ける側にも必要な心得や準備があるのではないか?

 

 申請を受け付ける側にとっては、資源も限られており、すべてのケースには対応できない。その限られた資源のなかで、大きな需要が想定されるものに絞って援助をすすめるものだと思う。加えて、より困難度が高いもの、緊急性の高いものも優先されるものだろう。

 Excelでタタタッと作ってみたが、イメージとしては下記のような感じ。

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 例えば、一般で言えば震災の復旧支援、生活保護、大学で言えば障がい者への支援、奨学金の支援などがあたるだろうか。

 

 どこまで想定すべきか?という議論から、しなければならないと思い動けなくなるのではなく、まずは動くということも大事。しかし、どこまで想定できるかも大事な要素だなと思う。

情報収集について

 ここ最近大学職員らしからぬ記事だったので、たまには大学職員らしき記事を。

 

 情報収集の方法として、以前同じ大学職員ブロガーの星野マリエ氏がブログに書いていたものをまずは紹介する。

photon28.hatenadiary.jp

photon28.hatenadiary.jp

 

 ほぼほぼこれで十分だと思う。そのため、自分のことは書かないでおこうとも思ったのだが、多少の違いがあるということで、こんなのもあるよという認識でご覧いただきたい。

 

1.大学職員ブロガー

 大学職員ブロガーのブログは多々参考になるものが多い。実名でされている松宮慎治氏、daigaku23氏、high190氏、samidaretaro氏(書き散らかし氏?)冒頭に紹介した星野まりえ氏、その他にも多くのブロガーがいる。それらの方々のブログを参照するだけでも非常に勉強になる。殆どの方が知っている方ばかりの有名人なので、私が紹介するまでもないが。

 大学職員以外でも立教大学の中原先生のブログなどは多くの方が見ているかと思う。高等教育関連ではないが、教育に携わる者として関連するものが多くあるので、こういった先生方のブログも参考としたい。

 

2.書籍

 書籍は星野まりえ氏の紹介に加え、IDE-現代の高等教育をおすすめしたい。ご覧になっていない方は是非一度参照されることをおすすめする。図書館にも置いてある大学もあるので、購入まではという方はそこで見てもと思う。

 出版物紹介

 

3.メールマガジン

 文部科学省が発行するメールマガジン。土日祝日を除く1日1回配信で、文部科学省のHPの更新情報が送られてくる。ここで会議の資料や議事録のアップ情報が配信される。多くの方が登録していると思うが、していない方はぜひ。一時期に集中して審議会があった場合などは参照する資料が追いつかないこともあるが…。

 メールマガジンの配信について:文部科学省

 

 

 上記以外にも情報収集の手段は個々人であると思う。あくまでも私なりの情報収集の方法紹介ということで。